「障害者を支援します」よく聞く言葉です。しかし、障害をもつ人は本当に支援を望んでいるのでしょうか。私たちは障害があるからということで、自分勝手な支援をしていないでしょうか。
「仕事をする」ということは、人間が生きがいを持って暮らすためには欠かせないことです。それは、障害があっても同じではないでしょうか。障害者自立支援法が施行されて6年目。障害をもつ人たちの自立は確立されたのでしょうか。私も弁護士として何十人もの障害をもつ人から相談を受けたことがあります。「仕事をしたいけれど、なかなか就職できない。」「町工場で働かせてもらってきたけれど、35年間、いつもいじめられていました。」もちろん、条件の良い環境で仕事をしている人も少なからずいらっしゃると思います。
私が常々考えていることは、「障害があるからこそできる仕事があるのではないか」ということです。障害があるから簡単な作業しかできないと考えるではなく、個々の能力に合った作業であったり、個人の特異技能を発揮できる仕事があるのではないかと思えてならないのです。まさに、障害をもつ人たちの声に耳をすましながら、一緒に新しい仕事の開発をしていきたいと考えています。